パッチ4.2からは、店売り家具でよりお安く撮影スタジオが作れるようになりました。
こちらの記事で紹介しています。
今更と言えば今更なんですが、少し前に話題になった「インダイレクト・ウォールランプとデモンズウォールを使った撮影スタジオ」を作ってみました。
最初にこれを考案された方の発想とセンスには素直に感心します。
自分でも真似して作ってみたところギルと手間が相当かかるし、家具の配置もかなり面倒でしたね。
ミラプリのスナップを撮るために毎回イシュガルドのフォルタン家まで行っている手間が省けて、そこそこいい感じのスクショになるのではと期待していたのですが、正直、労力に見合ってないというか、撮影スタジオ背景を用意した上で、さらにグルポ内のエフェクトやフォトショで加工して初めて見れる絵になる、って前提ではないでしょうか。
左がグループポーズで何もいじらずに撮影したSS。右は左の画像をPhotoshopでカラーバランスだけちょっと弄ったもの。
2,3分の手間で見た目は断然良くなるんですが、毎度となると面倒なんですよね。
スタジオ作成にかかるギルと手間
まず、出回っているレシピとウチの鯖でのマケ値段はこんな感じです
家具 | 個数 | 単価 | 合計 |
デモンズウォールの彫像 | 6 | 300,000 | 1,800,000 |
コームドウールラグ | 1 | 1,000,000 | 1,000,000 |
インダイレクト・ウォールランプ | 2 | 80,000 | 160,000 |
ホワイトパーティション | 4 | 3,000 | 12,000 |
ラノシアン・シャンデリア | 1 | 20,000 | 20,000 |
合計 | 2,992,000 |
※ホワイトパーティションx4は、デモンズウォールの彫像の配置用途です。
マーケットで全部買うと300万ギル吹っ飛ぶ事になります。
どれもこれもクソ高いんですが、ぼったくりというのもあるにしろ、高いなりの理由があります。
まずデモンズウォールの彫像を自分で作る事を考えると、レシピはこうなっています。
デモンズウォールの彫像x1
- 大理石x9
- ミスリルインゴットx3
- アムダプールの石材x6
- 切削油x2
高い理由は太字の「アムダプールの石材」「切削油」です。他は全然大した事ありません。
まず、アムダプールの石材はID「邪教排撃 古城アムダプール(Lv50)」の宝箱からまれにドロップするという気の滅入るガチャゲーです。
ドロップすると毎回3個ずつ手に入るのですが、まぁこれが当たらない。
自分の体感では、1/8の確率ですね。
幸いLv70詩人がソロで、慣れてくると4分で到達できる宝箱(1ボスと2ボスの間の宝箱)なんですが、とにかくダッシュでこの宝箱まで行く単調なガチャ回し作業をしなければいけません。
3個入手に8周32分かかると考えると、デモンズウォールの彫像x6だと36個必要なので6時間=96周するハメになります。
実際は、デモンズウォールの彫像x3でも何とかなりますので、私は3個分の18個を集めて終了としました。
そして切削油、これもさらに酷いガチャゲーです。
古ぼけた地図G3を20回開けて1個出るか出ないか、ぐらいの確率です。
私は、毎日宝箱を堀り、マケで安く出品されていれば買い(今は基本、足元見られてるので非常にお高い)、結果ハズレを引くというのを20回繰り返して、たった1回だけ切削油が出た事がありました。
「地図G3から出るって言ってもこの確率じゃなぁ」という結論です。
他の入手手段としては、アジス・ラーで釣れるオイルイール(Lv59)を分解するとまれに手に入るらしいです。
このために調理の分解を上げたんですが、まずオイルイールが全く釣れない。
99回分の餌で1回かかるか、かからないかってぐらいの酷いガチャで、しかも分解しても切削油が出るとは限りません。
私は200回ぐらい釣りをして、2匹しか釣れなかった上、分解しても「砂」しか出なかったので、バカバカしくなってやめました。
これを、彫像x6だと12個、彫像x3だと6個も集めなければなりません。
これってもう自力で手に入れるのは無理ゲーです。
何万人単位で共通のランダムシードを使ってるのか知りませんが、当たりを引いたプレイヤーの出品に頼るのが、唯一現実的な入手手段となってます。
酷いバランスですよね。
というか、そこまでのレア家具扱いだったんですね、デモンズウォールの彫像。
この家具を6個も使うってレシピ、相当ハードル高くないですか。
まぁ、お金持ちは金で一瞬にして解決するんでしょうが・・・。
1個100万ギルする「コームドウールラグ」
- ジュート繊維x2
- コームドウールx2
- 毛糸x8
こいつが高い理由はコームドウールの入手方法が「宝物庫アクアポリス」だけ。
・・・これもガチャゲーかよ。
コームドウール1個のマケボ価格はウチの鯖だと50万ギル近くするので、ただの四角い白無地じゅうたんに100万ギルの値段がついているのも仕方ないと言えば仕方ありません。
でもまぁ、自力で入手するのが無理ゲーなので買いましたよ。
この2種類の家具、デモンズウォールの彫像とコームドウールラグのハードルが高すぎて、これをクリアするのがまず第一の関門ですね。
ホワイトパーティションやシープラグで代用できないの?
結論から言うと不可です。
試しましたが、一気にしょぼくなります。
ホワイトパーティションは、デモンズウォールの彫像を配置するのに必要なのですが、撮影スタジオの背景そのものにこれを使うと、
- テクスチャがブツブツしてて気持ち悪い
- 床から50cm近くまで巾木に相当するパーツがあり、背景として邪魔
- コリジョンが大きめなので、壁際まで寄れず、SSAO影が落ちない
「デモンズウォールの彫像」は壁掛け家具なのでコリジョンがありません。
つまり、この家具には、キャラがめり込む事ができます。
この結果、ものすごく壁ギリギリに立つことが可能で、いわゆるアンビエント・オクルージョン(遮蔽による影)がデモンズウォールにかかりやすくなっています。
どういうことかというと、
このように壁ギリギリに立つと、キャラの体で遮蔽された結果、体の輪郭に近いところに影が落ちているのがはっきり分かるかと思います。
SSAO(スクリーン・スペース・アンビエント・オクルージョン)の効果ですね。
この影は物体が密着しないと計算されませんので、コリジョンに阻まれてキャラとの距離が空いてしまうホワイトパーティションでは落ちないんですね。
シープラグについては
- 形状が丸い
- 高さが結構あり、足が浮く
- 色が汚い
ので、これもグレードダウン感がハンパないです。
インダイレクト・ウォールランプが面倒くさい
このランプ、スポットライト効果があるのですが、凄く気に入らないのがライトコーンに相当する円錐ポリゴンがカメラや壁やキャラに突き刺さって見苦しい点です。
そもそもこのポリゴンがカメラとキャラの間にどうやっても挟まるのでSSに変なフィルターがかかった状態になります。
被写体からライトを遠ざけたり、真横から光が当たるように位置を調整しようが、スポットライトの中にいる以上、必ずカメラとの間にこの円錐ポリゴンが存在するからですね。
被写体にカメラを近づけると、カメラ位置によってはこのポリゴンがカメラにひっかかって分割され、さらに酷い見た目になってしまいます。
この意図しないポリゴンフィルターを解消するには、カメラがライトコーンの中に完全に入り込むしかありませんが、それではカメラの制限がキツ過ぎて使い物になりませんね。
とまぁ、このスポットライトで何とかマシな状態になるよう試行錯誤するのが本当に面倒でしたね。
私は結局「キャラの頭ギリギリにライトコーンが突き刺さる位置までライトの位置を下げる」という選択をしましたが、ライトの位置や角度が制限される時点で本末転倒ではないでしょうか。
さらに、このライトコーンにはテクスチャが貼ってあって、ご丁寧にUVスクロールだかのアニメーションをしています。
光線に反射する空気中のチリを表現しているんでしょうが、このせいで「キャラに被さるフィルターや、壁に突き刺さってるポリゴンの色が時間遷移で微妙に変化する」という現象が起きます。
これの何が問題かというと、同じアングルで撮ったSSでもタイミングによって色味が変わってしまうんですね。
壁やカメラに突き刺さる円錐上のポリゴンも、このアニメーションのタイミングによって目立ったり、目立たなくなったりするので、要はSSを撮るタイミングを計るのが面倒くさい。
結論:グループポーズで設置できるライトが保存できればみんなハッピーなのでは?
結局のところ、スポットライトの見た目が欲しいのではなく、スクショのために3点ライトを手軽に設定したい、という一言に尽きます。
今のグループポーズの機能では、ライトの設置も面倒だし、保存もできないしで、全く使う気になりません。
「グループポーズのライト1,2,3のパラメータを保存できる家具」があればベストなんですが、開発にとっては実装するのが面倒な案件でしょうね。
ハウジングなので、サーバーに新たなデータを保存しなきゃだしなぁ。
個人的にはローカルストレージのみの保存でも構わないんですがね。
スタジオ作成の手順
一応私のやった手順を書いておきます。
撮影時の立ち位置を決める
スポットライトの影響を大きくするため、ハウジングの照度は1に設定しています。
グルポと違って、3点ライトを自由に設定できるわけではなく、ハウジングの設備に頼る事になります。
ラノシアン・シャンデリアが環境光の代用かつ天球ライトに相当するので、ハウジングの照度を下げる場合、自ずとライトの真下に近い位置にキャラを立たせる事になります。
シャンデリアの位置は動かせませんので、部屋の中心から遠ざかるとキャラにほとんどライトが当たらなくなるからですね。
次に、インダイレクト・ウォールランプをホワイトパーティションに2個、殆ど同じ位置に設置してスポットライトの当て方を決めます。
ランプは2個別々に設置する方が多いようですが、個人的にはそれだとイマイチ印象が薄いライティングになってしまうように思いましたので、同じ位置に設置して光量を上げました。
ホワイトパーティションを背景壁の位置に置く
「グリッドスナップ」機能をONにして、背景壁を置きたい位置に3枚のホワイトパーティションを並べます。
まず最初に真ん中のパーティションを置き、続いて左右を配置します。
必要な場面でグリッドスナップをONにするのはとても重要です。
3枚のパーティションを継ぎ目無くぴったり並べる事もできますし、キャラの立ち位置に真ん中のパーティションのセンターを合わせる事で、デモンズウォールの彫像の配置もしやすくなります。
「デモンズウォールの彫像」を真ん中のパーティションに設置
「グリッドスナップ」「台座に乗せる」の両方をONにした状態で、真ん中のパーティションにデモンズウォールの彫像を設置します。
グリッド吸着をONにする事で、壁の巾木に埋まって見えない「デモンズウォールの最下部」の位置合わせが楽になります。
撮影時のキャラの立ち位置の真後ろにデモンズウォールの彫像が来るようにします。
左右の「デモンズウォールの彫像」を配置
ここでは「グリッドスナップ」をOFFにします。
でないとデモンズウォールをピッタリ並べる事ができませんので。
真ん中のデモンズウォールに合わせて左右のデモンズウォールをピッタリに設置します。
この「デモンズウォールをどれだけ隣とピッタリに配置するか」によって、裏面の境界線の見え方が変わります。
が、残念な事にホワイトパーティションにくっつけている間は、裏面がどうなっているのか見る事ができません。
つまり、トライ&エラーしかありません。
ホワイトパーティションを裏返す
「グリッドスナップ」をONにして、ホワイトパーティションを180度裏向きに回転させます。
3枚とも回転させますが、回転させただけだと左右のデモンズウォールの位置がずれてしまいますので、回転した後に左右のパーティションの位置を入れ替えます。
グリッドスナップがONの状態でホワイトパーティションを配置していると、こういう事が簡単にできます。
ここまでで、裏返し状態でデモンズウォールがピッタリ並びました。
ホワイトパーティションをどかせる
ここでは「台座の上に乗せる」機能をOFFにします。
OFFにした状態で、デモンズウォールの彫像だけをクリックすると、ホワイトパーティションとのリンクが外れてデモンズウォールはどっかへ行ってしまいます。
が、慌てず、デモンズウォールを一切動かさずに右クリックキャンセルします。
すると、ホワイトパーティションから外れた状態でデモンズウォールが元の位置に戻る、という現象が起きます。
この状態ではホワイトパーティションとデモンズウォールは分離していますので、次はホワイトパーティションだけ選択して、どっかへ動かしてしまいます。
いわゆる「壁掛け家具を浮かせる」テクニックですが、これ、はっきり言ってバグくさいですね。
これを全てのデモンズウォールについて1個ずつ行い、ホワイトパーティションを撤去します。
ちなみに、ホワイトパーティションを元の位置に戻してデモンズウォールと密着させ、「台座の上に乗せる」機能をONにすると、そのままの位置で再度くっつきます。
これを利用して、一度浮かせたデモンズウォールの位置を再調整する事が可能です。
以上、お疲れ様でした!
せっかくだから撮ってみたよ
フォトショ加工は無しです。
・・・うーん。
まぁ変わった絵面のSSではありますが・・・。
フォルタン家のライティングの方が良い気がする。
ラノシアン・シャンデリア、インダイレクト・ウォールランプってくすんだ黄色がかってるんじゃないでしょうか。
あと、ホワイトパーティションより全然マシですが、デモンズウォール(1個30万ギル)の裏面も「薄汚れた毛布」にしか見えないのがねぇ。