海外旅行では日本からの持ち物をいかに少なくするか、いかに無駄なく必要なものだけを持って行けるかが重要ですよね。
ヨーロッパは初めてだったので、事前にいろいろ調べました。
「イタリア・海外旅行・持ち物」で検索するとまァいろんな記事がヒットしますが、アレもコレもと書かれているのでキリが無いです。
「『あれば便利な物』では無く、『無いと困る』ものを持って行け」これは「ボートの三人男」という小説に出てくる言葉です。
これが真理だと思います。
ですので、今回は「これは持って行って正解だった」あるいは「持って行かなくて後悔した」という物について書きましょうかね。
イタリアにはコンビニエンスストアが一切が無い
トランクを軽くするため、現地で調達できる消耗品は現地で買うべきなんですが、ローマ、フィレンツェではアメリカ、アジアには普通にあったセブンイレブンを全く見ませんでした。
セブンイレブンもですが、いわゆるコンビニエンスストアが一切ありません。
これはどうも、そういうお国柄のようです。
なので「そのへんのコンビニで買えばいいや」というのが通用しません。
代替手段ですが、「スーパーマーケットで買う」という事になります。
スーパーマーケットの品揃えは日本と同じですので、コンビニで買えるようなものは全てスーパーで買えます。
但し、コンビニと違ってスーパーは店舗が数十メートル間隔で存在するわけでも無ければ、パッと見てスーパーだと分からない事も多いです。
当然24時間なんて営業していませんので、夜遅く利用する事はできません。
イタリアの中央駅であるテルミニ駅であれば、地下に小さめ(コンビニの2倍ぐらいの面積)のスーパーがあるのが有名で、私も何度か利用しました。
テルミニ駅には、1階にCo-opや薬局もありますので、ちょっとした食料、日用品は全てそろえる事ができます。
持って行って良かった物
- 除菌ウェットティッシュ
- ボディタオル
- モバイルバッテリー
- クロックス
- デジタル書籍「旅の指差し会話帳6・イタリア」
- 現地時間に合わせた腕時計
除菌ウェットティッシュ
これは必需品です。
もちろん現地のスーパーでも売っていますが、ともすれば飛行機の中から必要になりますので、私は日本でまとめ買いをして持って行きました。
現地で食事をする際や、出先でのトイレ等、とても重宝しましたね。
イタリアの衛生環境は当然、日本と比べると劣ります。
というか日本以上に衛生的な国なんてあるんでしょうかね?
喫茶店(BAR=バール)や、街中のレストラン(リストランテ)で、食事前にお手拭きが出てこないなんてデフォルトですし、店によっては前の客が使ったテーブル自体をあまり綺麗に拭いてなかったりします。
また、ピザや魚介類、パニーノ(ドトールで言うところのミラノサンド)などなど、イタリアの食事は手づかみが意外と多いんですよね。
しかも殆どの料理がオリーブオイルまみれなので、手がベトベトになるんですよ。
こういう時にもウェットティッシュは大活躍でした。
あとトイレ。
私はホテルや美術館、博物館といった比較的安心(便座がちゃんとある)とされているトイレしか使いませんでしたが、それでも直接座るのはためらわれる感じです。
持って行く量は滞在日数や同行者の人数によって変わりますが、携行するのにギリギリのサイズと言える30枚入りになっている物を持って行きました。
1日携行するにはこれぐらいの量が、外出先で残量を気にする必要も無く、ちょうど良かったです。
ボディタオル
日本のホテルでも絶対に置いてありませんので、私は旅行には必ず持って行きます。
Amazonでは「ボディタオル」で、いろんな材質のものが見つかります。
個人的にはナイロン生地のが好きですね。
イタリアのスーパー、日用雑貨店では、体を洗う用にはスポンジタイプのものと、柄が付いたブラシタイプのものは置いてあります。
が、日本で普通に売っているタオル状のものは全く見かけませんでした。売ってないです。
ただのスポンジでは背中を洗えないし、柄が付いてるタイプはトランクに入れるようなものじゃないですよね。
日本だとちょっと大きめのドラッグストアならバス用品売り場で必ず売ってますし、全く荷物にならないので、個人的には必需品です。
モバイルバッテリー
スマホ用で、これも絶対に忘れちゃいけません。
1日中観光で移動しまくるわけですが、その間GPSでGoogleMapも常に起動している状態なので、満充電の状態から半日も経つとバッテリー残量が赤くなります。
スマホの電源が切れたら、まずGoogleMapが使えなくなるのが致命的ですし、私はカメラも持って行きませんので写真も撮れなくなってしまいます。
とにかく、海外旅行の出先でスマホが使えなくなるのは絶対に避けなければいけません(と思っています。スマホ依存症なので。)
バッテリーの選定に関しては、容量と重さのバランスで決めれば良いでしょう。
容量は少なくとも10000mAhは有った方が安心です。
私が使っているのは上のAnkerのやつです。
Ankerというブランドは安心感がありますし、小さくて軽いわりに容量も10000mAhと充分ですので。
クロックス
飛行機内、ホテルで使うスリッパです。
12時間過ごす機内で、スニーカーにしろ靴を履きっぱなしっていうのは、まぁ無理。
海外のホテルにはスリッパはありませんので、何かしら持って行かなければいけません。
もっと薄くて軽いスリッパにした方が良いんじゃないかと思われるかも知れませんが、薄いスリッパって軽量でかさばらないという点ではいいんですが、
①濡れた床では心もとない
②機内、ホテル内でしか使えない
という2点からイヤなんですよ。
濡れた床、というのは飛行機のトイレだったりします。
また、クロックスに限定しませんけど、こういうサンダルタイプだと、例えば飛行機に搭乗する前に空港で履き替えておく事ができます。
これの何が良いかと言うと、狭い機内で苦労して靴を履き替えなくて済むんですね。
クロックスは空港内の移動程度であれば、全然普通に履けますよね。
搭乗待ち時間にトイレに行く際も楽ちんです。
唯一の難点は「かさばる」事ですね。
私は機内持ち込みの小さめのボストンバッグ内に、ジップロックタイプのナイロン袋に入れて、靴と入れ替えるようにしています。
デジタル書籍「旅の指差し会話帳6・イタリア」
イタリアの観光地は殆どの場所で英語が通じますが、最低限のイタリア語は勉強しておかないと困る事が実際にあります。
例えば発音の規則を知らないと、お店で現物を指差せない状況では注文すら出来ません。
キャッシャーと商品が離れているようなお店も普通にありますし、商品のアルファベットを勝手に英語読みで発音しても相手には通じません(イタリア語はローマ字読みなので「は?」という顔をされます)。
10までの数字もイタリア語で言えるようにしておいた方がいいです。
この「旅の指差し会話帳」ですが、Kindle版がありますので、iPhoneやAndroidにKindleアプリをインストールしてダウンロードしておくと、飛行機内で最低限の会話の言い回しを覚えるぐらいはできます。
「指差し会話帳」というタイトルにもあるように、相手に紙の本あるいは画面を見せて、伝えたい箇所を指差して意思疎通するというコンセプトなんですが、私は「これは覚えておいた方がいいだろう」というセリフを丸暗記するために使いましたね。
全部覚えなくても大丈夫で、せいぜい10構文ぐらい覚えておけば何とかなりますし、実際にイタリア語を何度か使いましたが普通に通じました。
この手の外国語会話の教材本はたくさん出版されていますので、自分に合ったものを選べば良いと思います。
「指差し会話帳」は分量もちょうど良い感じに必要充分な会話文が載っており、Kindle版があり、最後の付録に発音規則も書かれていたので個人的にはアタリの書籍だったと思っています。
現地時間に合わせた時計
自分はスマホを時計代わりにはしないので腕時計を見る事になりますが、飛行機に乗った時点で現地時間に合わせておいた時計に交換します。
飛んでいる途中で数時間ほど経過してから、おもむろに時計を合わせる人もいますが、行きと帰りでこの作業をやらなきゃいけないなんて億劫じゃないですか。
持論ですが、時差に関しては遅くとも飛行機が離陸した時点で時計を現地時間に替える事で、意識も現地時間に切り替えておくのがいいと思ってます。
機内で途中まで日本時間をひきずっているから時差ボケになるんだと思うんですよね。
安い腕時計なんて軽いものですから、現地用のを1個持って行くのがおすすめです。
持って行かなくて良かったもの
- 紙のガイドブック・地図など
- タブレット
- ネックピロー
- トランクバンド
紙のガイドブック・地図など
ガイドブックにしろ会話集にしろ、紙で印刷されたものを持って行くべきだろうかちょっと悩みました。
結局持っていかなかったのですが、結論から言うとネットが繋がるようにしたスマホで充分です。
「スマホを落としたり盗られたりしたら詰むな」という不安があったのですが、そんな状況でガイド本があっても焼け石に水でしょうね。
結果としては紙のガイドブック、会話集、観光地図、一切不要でした。
最後までスマホが無事でしたのでね。
ガイドブックなんて持って行くぐらいならネットで検索した方が速いですし、情報の鮮度もネットなら選べます。
地図はGoogleMapが最強過ぎるので、紙の本なんていりません。
まぁ・・・ネットに関しては、ウソ情報を書いてあるブログにまんまと騙されてしまった事案もあるんですが、それはまた別の機会にでも書きましょう。
タブレット
12時間も飛行機の中じゃ暇だろうから本でも読むか、とか、現地で情報検索にあった方が便利だろうな、とか思ってXperia Z3 Tablet Compactを持っていったのですが、無駄に手荷物の重量を増やしただけで全く使いませんでした。
とうぜん外出の際に携行するつもりは無かったのですが、ホテルや機内でも使わなかったですね。
機内では会話したり寝たり映画観たりで、意外と12時間経つのもそんなに暇を持て余す程ではなかったですし、第一無線使えませんので、タブレットがあったところでKindleで本読むぐらいしかできません。
観光中はスマホで充分でしたし、ホテルに帰ってくる頃には疲れてそんなもの使ってる余裕が無かったです。
という事で、次は絶対に持って行かないでおこうと心に誓いました。
ネックピロー
飛行機で12時間過ごすために、持参した方がいいと良く書かれています。
ネックピロー自体は自分もいろんな素材の商品を何個か持ってるぐらい家や会社では良く使うグッズなんですが、本格的なものはものすごくかさばるのでまず手荷物に入れたくない。
また、機内で配られる(造りは非常にショボイ)し、飛行機の椅子のヘッドレストがそもそも日本人の体型に合ってない上、調整も出来ないので、こんなもの使っても意味無いと個人的には思っています。
実際機内で配られるものを使ってみましたが、はっきり言って邪魔なだけで、すぐに外しました。
低反発素材のしっかりしたものを持っていけば、もしかしたら快適だったのかも知れませんが、良いやつはコンパクトにならないし、重いからなぁ。
使い捨てるには高価だし・・・。
スーツケースベルト
今回、準備のためにAmazonで旅行用品をツラツラと見ていて、うっかり衝動買いしてしまいました。
結局面倒臭くなって使わなかったんですけどね。
モノとしては「トランクがバラけるのを防ぐ」「自分のトランクを見つけやすい目印になる」という謳い文句で、トランクを縛るためのバンドですね。
買ってしまって後悔です、不要ですねこんなもの。
まず「トランクがバラけるのを防ぐ」ですが、冷静に考えると、ジッパーで結合部を閉めるという仕組みのトランクがバラけるような大惨事で、こんなバンド巻いていたところで気休めにもならないでしょう。
それはトランクが真っ二つに分かれている状態なワケで、そんな乱暴に扱われたり、結合部が泥棒にナイフで裂かれている状況で、分離したトランクのパーツをバンドが固定してくれる?
イヤ、ありえないですね。
「自分のトランクを見つけやすい」ですが、これも気休め。
過去の旅行を思い出してみても、こんなバンドに頼らないと自分のトランクを見つけられないなんて経験は無かったです。
持って行かなくて後悔したもの
のど飴・うがい薬・のどスプレー
イタリア(ローマ)ですが、意外なぐらい空気汚れてます。
原因は恐らく排気ガスです。
初日から喉が痛くなりました。
狭い地域に観光バスやらタクシーやらオートバイやらがバンバン走ってるからなのか、とにかく街がガソリン臭いです。
私にとってローマの匂いとは、あろうことかガソリンの匂いです。
排ガス規制がゆるいんでしょうか。
ローマの街のいたるところにドラッグストア(FARMACY)はありますし、のどスプレーを買えはしたんですが、のど飴は売ってませんし、イタリア語のパッケージでは効能はまぁ分かりません。
薬って能書きを読まないと不安じゃないですか。効くのコレ?ってなりますよね。
私は上のリンクの「ルルのどスプレー」を普段から愛用しているんですが、喉の殺菌、消炎をするスプレー、うがい薬は日本のドラッグストアの方が断然種類も豊富なので、買って持って行くべきでした。
あと「龍角散のど飴」とかも必要ですね。
ローマやフィレンツェが、まさか東京より空気が悪いなんて予想もしませんでしたよ・・・。