NVIDIAのグラフィックボードですが、TITAN X や 1080ti が発売されてもう1年以上経ったので、GTX1080がそろそろ値下がりしてるかなーと思って、たまにAmazonで検索していました。
私はいつも最新モデルの最高スペックに対し1つ型落ちぐらいの機種でSLIを組んでいるんですが、最近GTX 1080の1番安いモデルがAmazon.com(米アマゾン)で6万円ぐらいになっていたので、2枚購入してみました。
グラボ2枚分の送料、関税合わせてJPY 14,488円かかってしまいますが、本体は1枚あたりJPY 62,835円です。
同じ日にAmazon(JP)で同じ商品を検索した結果です。
この価格差ですからね。
Amazon.com(米アマゾン)からの発送だと、だいたい4日ぐらいで着きます。
FF14のベンチマークは、最新の「紅蓮のリベレーター」バージョンを使い、GTX980tiのSLI構成とスコアを比較してみました。
結論:GTX1080はGTX980tiと大差がない
GTX980ti(SLI) X2
GTX1080(SLI) X2
その差たったの1454・・・。
1世代前のグラボと比較してこの差って、GTX1080雑魚過ぎやしませんか。
どちらもオーバークロックは一切していません。
設定が「マイセット」となっているのは、解像度が特殊でフルスクリーンモードにしているからでしょうね、その他の値は「最高設定」から一切弄っていません。
これさあ、1080tiとかにすれば変わるの?
どうせ2年前のグラボとの差が3000、とか言うしょぼい結果でしょ。
別に私はベンチマークマニアってわけではなく、昨今ハヤリのの3440×1440、120Hz駆動とかのモニターに買い換えたとしても、今のグラボでちゃんと120FPSで動くのか?という疑問があるじゃないですか。
自分が今使用しているモニターは2560×1600(WQXGA)という珍しい値なんですが、この結果を見る限り、GTX1080のSLI程度では3440×1440のゲーミングモニターなんぞにしたら100fpsどころか60fps出るかどうかも怪しいですね。
まぁ4枚挿せって事なんでしょうな、そこまでいくと。
Dell ゲーミングディスプレイ モニター ALIENWARE AW3418DW 34インチ曲面/WQHD/IPS 120Hz/4ms G-Sync/DP,HDMI/USBハブ/3年間保証
さて、大して性能が違わないなら、GTX980tiの方が旧型だし安いだろうからコストパフォーマンスに優れているんじゃないの?という話ですよね。
実際問題、2,3年前まではそうだったんでしょうが、2018年現在、GTX980tiはどこのメーカーも既に製造していないので、廃盤という扱いです。
Amazon(JP)で調べても、価格.comで調べても、Amazon.com(米アマゾン)で調べても通常価格の新品は見つかりません。
たまに見つかる新品の出品は常軌を逸したコレクター向けなのか、絶対にそのモデルじゃなきゃならないユーザーの足元を見ているのか、廃盤とは言えただの型落ちグラボが1枚数十万円と言う頭のおかしい値段設定になっています。
つまりユーザーは廃盤となった旧モデルと1500しかベンチスコアが変わらない新商品を買うしかないって事ですね。
ASUS R.O.G. STRIXシリーズ NVIDIA GeForce GTX1080Ti搭載ビデオカード ベースクロック1569MHz STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMING
dual-link SLI Modeの効果はどれぐらいか?
GTX1080から、dual-link SLI Modeというものが追加されました。
これは、SLI構成時にどのようなブリッジを使うかでパフォーマンスが変わると言うものです。
最近のGeforceシリーズのグラボにはSLI端子が2個付いていますが、今まではグラボ2枚でSLI構成にする場合、1個のSLI端子同士をブリッジで接続すればそれで終了でした。
もちろん、これでも普通にSLIとして機能するんですが、GTX1080以降では、2個のSLI端子同士を接続してdual-link SLI Modeという広帯域で動作させるモードが追加されました。
さらに、このdual-link SLIブリッジには「High Bandwidth SLI Bridge」というモノも存在しており、略称 SLI HBという名前で日本円にして4,000円~9,000円で販売されています。
この、2×2端子を接続する dual-link SLI自体が、デュアルリンクなので広帯域(High Bandwidth)なんじゃないかと思うんですが、ブリッジによってどのように性能が変わるのか、正確なところは分かりません。
下の写真は左から、1端子用のFlexible SLI Bridge、dual-link SLI Bridge(マザーボード付属品)、SLI HB Bridgeです。
真ん中のはASRockのマザーボードに付属していたもので、3枚SLI用に3×2端子ついていますが、今回は当然上下の2×2端子しか使いません。
この3つの接続方式でどれぐらいFF14の紅蓮ベンチのスコアが変わるのか、そもそも差があるのか、ついでだから調べてみました。
結論:確かに SLI HBが最もスコアが高くなるが、誤差レベル。
ベンチの結果です。
1端子
dual-link SLI(マザーボード付属)
SLI HB
1端子とSLI HBの差がたった308 wwww
見ての通り、マザーボードに付属していたdual-link SLI Bridgeと別途購入した SLI HB の差はホントに微々たるものです。
この大差ないスコア上昇のために、4,000円以上払えるか?という話ですよ。
私の感想としては、マザーボードやグラボにdual-link SLI Bridgeが付属していたり、1端子用のブリッジが既に2個ある、とか言うのであれば、2端子接続するだけでいいんじゃないでしょうか?
イシュガルドベンチのスコアは?
さて、2年前にGTX980tiのSLI構成でイシュガルドベンチを回した時のスコアですが、こうなっています。
GTX980ti X2
GTX1080 X2
その差たったの83 wwwwwww
うわぁ。
イシュガルドベンチに比べて紅蓮のベンチは重くなっていて、スコアは2500ぐらい下がると言う話ですが、それもさることながらGTX1080の雑魚っぷりが酷いですね。
これ、もし2年前に最新グラボとして買い換えていたら、GTX980tiより83しかスコアが上がらなかったという事ですよ。
こいつぁひでぇや!