前回に引き続きベネチア観光編その2です。
ガンスリ要素は殆ど無いです。
サン・マルコ寺院
イタリアではおなじみのでかい教会です。
外壁、内装共に、良く見ると全て細かい色とりどりの石や金箔?を組み合わせたモザイクで絵が描かれており、典型的なビザンチン建築です。
ドゥカーレ宮殿のすぐ隣、サンマルコ広場の東側面に位置しており、ガンスリでも単行本11巻に収録されているエピソード「ヴェンデッタ」のシリーズで外観が描かれています。
©YU AIDA 2009(相田裕/アスキー・メディアワークス「GUNSLINGER GIRL⑪」Kindle版P47)
ドゥカーレ宮殿のすぐ隣なので、ガンスリでもチラチラと描かれています。
上のコマを見ると、どうも修復中の足場?らしきものが見えるので、この漫画が描かれたのはそういう時期だったのかも知れませんね。
サン・マルコ寺院の中には無料で入ることができました、が、撮影は禁止でした。
この寺院の中には、聖マルコの遺体が収められている?らしき棺と、なんか3m x 2mぐらいのでかい金細工の衝立があります。
この衝立は教会正面入り口からは最奥の位置にあり、正面からは裏側をむけられています。
裏に回ると金箔と宝石の細工でキリストと弟子達がメトリクス状に描かれています。
私一応カトリックなんですが良く分かりませんでした。まぁキリスト教に良くある絵巻物壁画みたいなもんです。
寺院の中を見学するコースの目玉がこの衝立なんですが、教会内部の作りじたいローマやフィレンツェと趣が異なり、薄暗く且つ複雑な構造になっていて面白かったです。
ローマやフィレンツェのドゥオモ(でかい教会)と言えば、入ったら左右にドーンとデカい列柱があって正面が祭壇、その天井は天蓋、という単純且つワンパターンなので、どこ行っても「もう見た」状態なんですが、ビザンチン様式というだけあってサン・マルコ寺院は全然違いました。
正門の天井部分に描かれているこの絵も金ピカで、よくよく見るとモザイクになっています。
カトリックの教会にある絵で赤い服に青いローブ纏っている男性は99%キリストです。これ豆な。
中は撮影禁止だったので写真は撮ってません。
教会を見学するときの注意
カトリック教会は全ての人に常に門を開いているというのが基本ですので、たいていの場合、中に入るのにチケットを購入する必要はありません。
但しこれも100%ではなく、もの凄く有名な教会は入場料が必要ですし、昔は無料だったのが今は有料とか、その逆もあるみたいです。警備員や修復費も相当かかるでしょうからね。
観光名所になっている各地の教会ですが、たいがい現役の教会なのでミサを行っていたりします。
ですので観光客にも一般的なマナーが求められます。
イタリア旅行でドゥオモ(でかい教会)に入る際は
- 帽子は脱ぐ
- 肩を露出した格好はNG
- カメラのフラッシュはダメ。教会によっては撮影じたい禁止。
- 大声で喋るな
というのは覚えておいたほうがいいです。
まぁイタリアの教会と言うか、どこの教会でも一緒だと思うんですが。日本のお寺とかはどうなんでしょうね?
イタリア旅行中には、よく肩丸出しの外人女性が門前払いを食らっているシーンにお目にかかります。
アジア人とかで宗教が違う場合は分かるのですが、大抵白人さんというか「カリフォルニアガール?」みたいな人が多いんですよね、門前払い食らってるの。不思議なことに。
いくら暑い時期だとしてもタンクトップはダメです。教会に入りたいなら薄い上着でも羽織りましょう。
ストールやスカーフ的なものは教会によっては脱げと言われる(保安上の理由から)のでやめておいた方がいいです。
現役の教会ですが、カトリック教徒であればミサに参加する事も可能ですし、洗礼を受けており聖体拝領の資格を持っていれば聖体を預かる事もできます。
実際私もイタリアでミサに参加した事があります。
もちろんイタリア語なんで何言ってるかさっぱりなんですが、流れは日本と同じですね、まぁ当然ですが。
リアルト橋
ベネチアでは珍しくもない「橋」なんですが、なんか有名らしく観光客でごった返しています。
この橋のたいていの写真で正面に見えるのは側面部分の階段で、アーチの頂上部分から奥へ行くと橋の中央通りへ移動できます。
中央通りはフィレンツェのベッキオ橋のように両側にお店が並んでいる造りです。
貴金属店が多いのもベッキオ橋と同じ。ベッキオ橋と違うのは、こちらはアーチ状の橋だって点ぐらい。
橋の周辺には貴金属店以外にも土産物屋やリストランテ、トラットリアがベネチアの他の場所と比べて集中しているので、ショッピング、食事に迷った場合はここを目指せばいいと思います。
中央通りはこうなってます。
ベッキオ橋と同じ景色ですね。
ゴンドラ遊覧
ベネチアと言えばゴンドラですね。
観光客向けにゴンドラで運河を遊覧するという商売があります。
乗り場は大抵橋の近くで、ベネチアを歩いていればあっちこっちにあります。
遊覧コースも観光ガイドにいろいろ載っているので「これは」というコースを厳選したい人は事前に調べていくといいでしょう。
1度に6人までお客が乗れるゴンドラで、30分のコースが80ユーロぐらいでした。
2人で乗っても6人で乗っても80ユーロです。まぁこれを高いと考えるか安いと考えるか。
上の写真を見れば分かるかと思いますが、ツアー客とかはMAX人数で詰め込まれてましたね。割り勘なら当然人数が多い方がいいか。
もちろん、無理やり相乗りになるなんて事もなく、2人で並べば2人だけで乗ることができます。
ここでしか体験できない事なので、せっかくなので乗りました。
水上バスやゴンドラって船酔いするんじゃないかと最初はビビッていたんですが、全然大丈夫です。
もちろん揺れはしますが、大揺れするなんて事は無いので大した事ありません。むしろVRの方がよっぽど酔います。
肝心のゴンドラでの遊覧ですが、まぁ・・・うん、だから何?って感じです。
アニメ・漫画の「ARIA」が好きな人にとっちゃ嬉しいのかも知れませんが、私残念ながらどちらも見てませんので。
ゴンドリエーレ(船頭)のオジサンが何かイタリア語で時々説明らしき事を喋ってくれますが、悲しいかなさっぱり分かりません。
ここはアマデウス・モーツァルトとか看板に書かれてまして、モーツァルトが旅行中に滞在した家?らしいです。
壁の落書きはモーツァルト直筆でしょうか?
そういや、ゴンドラで巡る運河やベネチア各島の港自体、潮や魚の死体や下水の匂いがして臭いんじゃないかと想像していたのですが、全くそんな事は無く、ディズニーシーばりに無臭でしたね。これは意外。
サン・マルコ広場すぐ近くのホテルだったせいなのか、魚の水揚げじたい何処にも見当たりませんでしたからねえ。
水はちっとも綺麗じゃないですし、藻が浮いてます。
こういう景色を見ると、私は名作「バンパイア・イン・ベニス」を思い出してちょっと嬉しいです。
あの映画DVD化すらされていないんだよなぁ・・・。
今回はこのへんで