フィレンツェの観光スポットとして有名な教会の一つにサンタ・マリア・ノヴェッラ教会というのがあります。
中央駅の名前がそもそもサンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze S.M.N)で、この教会広場は駅から徒歩5分ぐらいの距離にあります。
この教会じたいも観光名所として有名なんですが、サンタ・マリア・ノヴェッラと言えば13世紀から続く薬局で売られている「オリーブオイル石鹸」が女子に大人気ですね。
ちなみにAmazonでは石鹸1個が送料込み\2,200~\2,800というお値段で出品されています。
これね、日本の花王とかの石鹸より一回り小さい石鹸1個のお値段ですよ。
高杉三郎さんです。
まぁ値段分の価値はあるんでしょうが。
主に「本店の包装紙」に。
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局ってどこ?
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の正面玄関を出て真ん前がサンタ・マリア・ノヴェッラ教会なんですが、駅前のスカーラ通りを真っすぐサンタ・マリア・ノヴェッラ広場へ向かって3分ぐらい歩くと着きます。
アイキャッチの写真はサンタ・マリア・ノヴェッラ広場から教会を撮ったものです。
スカーラ通りは狭いギリギリ2車線の道路で、通りに面した建物にポツリポツリと食堂や土産物店、雑貨屋、カフェ等があります。
Googleマップは正確に場所を指示してくれるので、Googleマップに従えば大丈夫・・・なんですが、薬局の入り口は一見して「え?ここ?ホントに?」っていう見た目です。
薬局のはずがホテルの入り口みたいなガラスの扉がポツンとあるだけです。写真撮っておけば良かったな。
ショーウィンドウなんてものはなく、扉の両脇はただの壁で、外から見てお店とは全く分かりません。
人がひっきりなしに出入りしている、という訳でもないので「たしかか?Google?やくめでしょ」と二度見、三度見しました。
おそるおそる中に入ると奥に広々と教会か修道院のような見た目の廊下が続いていて、さらに奥の扉を抜けるとコスメショップ独特の香りに満ちたお店のメインホールが現れます。
普通のコスメショップと全く違うのは、建物じたい元教会だか修道院だからなのか、中はかなり薄暗く、大理石で作られた古めかしい造りの空間に商品が山と陳列されています。
ちょっと荘厳な雰囲気です。お客も自然と小声になります。
メインホールでは気後れして写真が撮れませんでした。
このメインホールではツアーの女子団体が群れをなして石鹸や香水を物色していましたね。日本人女性も良く見かけました。
お目当てのオリーブ石鹸ですが、円筒形のカウンターの中に販売員のお姉さんが立っています。
商品も円筒形の棚にぎっしり並べられており、手に取るとお姉さんがこれは何で、どんな成分で、というのをイチイチ説明してくれます。
何言ってるかさっぱり分かりませんが。
で、いやらしい事に商品陳列棚には値札が一切ありません。
聞けば教えてくれるんでしょうがね。
これとこれをいくつ欲しい、とお姉さんに言うと、引換券みたいなものを発行してくれます。
それを奥の清算専用の部屋に持って行くと、商品を包んで紙の手提げ袋に入れてくれます。もちろん紙袋はブランドロゴ入り。
お値段はここで初めて分かるって寸法です。
まぁ、ここはそもそも薬局なので、処方箋を書いてもらって薬剤師に渡すと薬を出してくれ、そこで清算、と考えたらシステムは日本と同じです。
薬局の中はこんな感じで窓からの採光をメインにしている部屋がいくつかあり、薄暗いです。
本店で買うとズバリおいくら?
石鹸1個が10ユーロぐらいです。
\1,200ぐらいですかね。
Amazonで買うのに比べると半額ですが、それにしても高い。
ですが・・・わざわざフィレンツェに来たのなら買っておきたいですね。
石鹸とか重いしかさばるので覚悟しておく必要があります。だって10個買ったら1Kgですぜ。
私は荷物が重くなるのが何より我慢ならないのですが・・・Amazonの半額だしなぁ。
奥にはちょっとした博物館と喫茶店、ハーブや薬草の調合カウンターも
お客で賑わっているメインホールに隣接して部屋がいくつかあり、昔の道具や調度品が展示されていて見学する事ができます。
13世紀から続く薬局ですので、ハーブや薬草を調合してくれるカウンターもあります。
言葉の壁が無ければ自分の体調に合わせた薬を作ってもらえるんでしょうね。
民間療法ってやつ?
さらに奥にはカフェもあり、私が行った時は殆ど人がいなかったので休憩所かと思ってフラッとテーブルに座ってしまいました。
すると店員さんがすぐに注文を取りに来たので「はい?」となりましたね。
よくよく見ると紅茶飲んでるお客もまばらにいるんですよね、完全に見落としてましたが。
パッと見、普通の応接間に入った、ぐらいの部屋なので、知らずにテーブルに着くとコミュ障にはビックリするイベントが発生します。気を付けましょう。
いやだって、テーブルの上にカスターセットも無ければメニューも無いんですよ。ただの調度品かと思うじゃないですか。
カフェ自体はすごく落ち着いた雰囲気なので、買い物が済んだらここでお茶して帰るのも良いんじゃないでしょうか。
実は廉価版のコスメ商品が売られているお店もある
「サンタ・マリア・ノヴェッラ」ブランドではありませんが、オリーブオイル石鹸じたいは他にも売っている店があります。
例えば観光名所のシニョーリア広場のすぐそばにあるこのお店「Spezierie Palazzo Vecchio Dott.Di Massimo」
正面のこのガラス扉が小さなお店の入り口で、それと知っていなければ見落とします。
現に私もシニョーリア広場に来る際に何度も前を通っていたんですが、全く気づきませんでした。
店内にはオリーブオイルやレモンといったハーブ石鹸・香水が所狭しと並んでいます。
そしてお値段ですが、石鹸1個が4ユーロでした。\500弱ですね。
サンタ・マリア・ノヴェッラの半額以下なんですが、冷静に考えたらこれでも法外な値段じゃないか?
だって石鹸1個500円ですよアンタ。
このお店にも日本人含め女性客が入れ替わり立ち代わり訪れていました。
まぁ「サンタ・マリア・ノヴェッラ」ブランドじゃなきゃフィレンツェに来た意味が無いという考え方もありますし、中身自体は大して変わらないのだからこちらで充分、とも言えます。
シニョーリア広場には必ず観光で訪れるでしょうから、ついでにここで廉価版のコスメを買っていくというのも個人的にはアリだと思いますよ。
シニョーリア広場のネプチューン像
フィレンツェを訪れたのは2度目なんですが、以前の写真を見るとシニョーリア広場のネプチューン像が修復のため櫓で囲われており、どうも見れなかったようです。確かに記憶にありませんでした。
今年は櫓も無く、ネプチューン像を見ることができました。
朝9時ぐらいに行ったので、お店も開いておらず観光客が殆どいませんでした。
なので写真は撮り放題でしたね。
ガンスリではこのシーンで、以前フィレンツェに来た時に「この像無いなぁ」と思っていました。
©YU AIDA 2003(相田裕/アスキー・メディアワークス「GUNSLINGER GIRL②」Kindle版P84)
©YU AIDA 2003(相田裕/アスキー・メディアワークス「GUNSLINGER GIRL②」Kindle版P86)
ダンテの家
シニョーリア広場から徒歩5分ぐらいのところにある「ダンテの家」です。
観光客はこのちょっと開けた空間で必ず下を見るんですが、
この石畳の模様が実は「ダンテの横顔」なんだそうです。
え?ただの自然地形では?と思うんですがね。
家の入り口は正面に見える細い通路側で、中は博物館になっており、入場料(8ユーロぐらいだったかな)を払うと見学できます。
壁に掛かっているタペストリーに「INGRESSO →」(入口→)と書かれていますね。
家は4Fか5Fぐらいまであって、ほぼ全部の部屋が開放してあり、なんか古臭い遺物だか再現資料だかが置いてあります。
ダンテ自身や「神曲」を研究している学生さんとかには興味深い場所なのかも知れませんが、私には正直良く分かりませんでした。
「インフェルノ」という映画にも出てきたボッティチェリ作「地獄の見取り図」(のコピー?)が最上階の部屋の壁にデーンと飾られていました。
思わず「コキュートス!!」と言いそうになります。
これ本物はバチカン図書館に収蔵されているそうで。
バチカン美術館は以前見学したんですが、図書館の方には行かなかったんですよね。
そもそもバチカン美術館じたい迷子になるぐらい広すぎて「え、出口どっち?」状態になってしまい「実は美術館から図書館に行ける」事すら知らずに出てしまいました。今思うと勿体無い話だ。
ポルッチェリーノの噴水
有名なイノシシの銅像です。
シニョーリア広場のすぐそばにある露天のど真ん中にあり、普段は観光客で埋め尽くされています。
この写真は朝8時ぐらいで、露店もまだ開いていないような時間ですので人が全然いません。
「この像の口からコインを下に落とすと、またフィレンツェに来ることができる」っていう良くあるヤツで、午後になると人がいっぱいでとてもこんな写真は撮れません。
この周辺の露店はフィレンツェの皮製品がいろいろ売られています。
10ユーロ程度の小物から80、90ユーロのショルダーバッグ、トートバッグなど、ブランド物ではありませんがつい欲しくなるような実用的な商品が目を引きます。
「こんなノーブランドのバッグが1万円?」と思わなくもないですが「メイド・イン・フィレンツェ」というのがブランドのようなものなので。
まぁ言うても物は悪くないですし、店員さんも気さくで、対人スキルが必要ですが言えば意外と簡単に値引きしてくれます。
ただ皮製品は重いのがね・・・買って帰るのも億劫なんだよなぁ。
今回はこんなところで。