AMD Ryzen9 3900Xの発売開始
今年の7月7日にAMDがRyzenの新型を発売しました。
ハイエンドのRyzen9 3900Xは、簡単にまとめると
- インテルのi9-9900Kにゲームの性能は少し劣る(90%弱)
- コア数が12個なので、i9-9900K(コア8)に比べてマルチコアが有利なベンチについては圧倒的に上
- 実売価格は、現時点でi9-9900Kよりも8,000円弱高い
というものです。
Amazon JapanでのRyzen9 3900Xの値段。
発売直後のお祭り騒ぎ価格ですねぇ。
Corei9-9900Kは8,000円程安くなってますが、Intelの公式価格よりも未だに高く設定されてます。
12コアというのは確かに魅力的ではあるのですが、ゲーム用途の観点で言うとそんな多コアの恩恵は受けませんし、実際ゲーム系のベンチではi9-9900Kの方が高いスコアを出しています。
3DソフトのレンダリングをCPUで行っているならともかく、私もOCTANEというGPUレンダラーを使うようになったので、CPUの12コアに対してそこまでインパクトを感じなくなっていますね。
重いゲームもやるし、動画のエンコードも頻繁にする、という人にとってはRyzen9 3900Xはかなり魅力的に映ると思います。
12コアの恩恵をどれだけ受ける使い方をするか?それに見合う価格差か?ゲーム特化用PCに載せるつもりなのかどうか?を考慮するべきでしょうね。
Intel i9-9900Kは値下がりしたのか?
発売前から、AMDの新型が出たらインテルの旧製品は値下がりするだろうと言われており、私も様子を見ていたのですが、日本のAmazonの出品値段に関しては、確かにRyzen9 3900Xが転売ヤー価格で高騰しているのに比較すると安いのは確かなものの、Ryzenの発売前後で一気に値段が下がった、という事は無かったです。
ところが米Amazonを見ると、i9-9900KFの値段が、日本への送料、関税、為替手数料(クレジットカード会社による)を含めても日本Amazonで買うRyzen9 3900Xよりも14,000円も安い値段で出品されています。
i9-9900KFはi9-9900Kからオンボードグラフィックチップを削除しただけのスペックですので、普通にグラボを挿して使うユーザーにとってはこちらの方が適しています。
まぁインテルの提示価格は9900Kも9900KFも同じ$488なんですが。
ちなみに、Amazon Japanではこの値段です。
何故かCorei9-9900KよりもKFの方が高い値段に設定されてますね。
スペック的にはKFは内蔵グラボが無いので高くなる理由は無いと思うのですが。
ともかく米Amazonで買えば、発売直後のお祭り価格のRyzen9 3900Xより14,000円も安くつくという事ですので、ついついポチってしまいました。
ちなみに、この時点で米AmazonではRyzen9 3900Xは品切れ状態でした。
CPU・マザーボードとOSをWindows10に変え、漆黒のヴィランズベンチをかけてみた
私がゲーム用PCに積んでいたCorei7-5820K(6コア,3.3Ghz)というCPUは数世代前のCPUなので、Corei9-9900KFに交換するにはマザーボードも変えなければなりません。
そして、私はゲーム用PCに関しては頑なにWindows7のまま粘っていたのですが、FF14じたいそろそろWindows7はサポート外と宣言しそうなので、いよいよWindows10に更新してしまいます。
Windows10に乗り換えるのは死ぬほどイヤなんですが。
私は仕事では2年ぐらい前から仕方なくWindows10のPCを使っていますし、ブログ書き用PCも嫌々Windows10に変更したのですが、未だにこの糞OSには我慢がなりません。
Windows10がどれだけ糞OSなのかというのは、こちらのサイト様がすごく分かり易くまとめてくれています。
今回交換したパーツとかかった費用は以下の通りです。
CPU | Intel Corei9 9900KF | \50,584 |
マザーボード | Asrock Z390 Phantom Gaming6 | \24,025 |
ストレージ | Crucial SSD 1000GB MX500 | \12,535 |
CPUクーラー | CRYORIG H5 Universal V2 | \7,084 |
OS | Windows10 Professional 64bit DSP版 | \13,616 |
合計 | \107,844 |
各パーツについて詳しくは書きませんが、信頼性がありつつ値段が高すぎないものをセコく選んでます。分かる人には分かるはず。
ASRockのマザーはお気に入り。マザーのせいでトラブった事がありません。
SSDはCrucialでトラブった事がありません。
Intel製は1年半でぶっ壊れるので絶対に買わないように。SeagateとかSamsungも論外なので、この3社を避けとけばいいんじゃないでしょうか。
7,000円台なんですが、ちゃんと冷えるし、バカみたいにデカくないのでインストールしやすいCPUクーラー。
私はCPUをオーバークロックしないので、性能的には十分です。
Windows10は安いDSP版を買います。
DSP版はDVDが送られてくるんですがこれは使いません。DSP版のDVDなんぞ、中に何が入ってるか分かったものじゃないですからねえ。
Microsoftの公式ページから最新のイメージファイルをダウンロードし、USBメモリにインストールディスクを作ります。
必要なのはパッケージに書かれているプロダクトキーだけなので。
新生FF14 漆黒のヴィランズベンチのスコア
ベンチの結果です。
Corei7-5820Kのスコアと比較しましょう。
その差約2600ですね。
こんなもんですか。
FF14のベンチはCPUスペックにあまり影響を受けないというのが通説なので意外でもなんでも無いですね。
ベンチ+2600のために10万円かけたと考えると( ゚Д゚)ハァ?となってしまいますが、今回は「そろそろOSをWindows10に変えないとなぁ」から「Windows7の環境も残しておきたいからCPU・マザー・Cドライブの心臓部だけ取り替えよう」という流れで行ったので、単にゲーム用PCのアップグレードという扱いです。
海外Amazonで買い物する時に気を付けたいこと
PCパーツは特に米AmazonとAmazon Japanで価格差が大きいので、私は必ず両者を比較して安い方から購入します。
当然ながら、米Amazonで買った場合は本体価格に加えて「海外配送料」「関税」「為替手数料」がかかりますので、これらをプラスしてもなお米Amazonの方が安い場合にのみ、あちらから買うという事になります。
米Amazonで購入する際にはJPYではなくUSDにチェックを入れた方がお得である場合が多い
まず今回米Amazonから購入したCorei9-9900KFの明細です。
Price $419.99 は本体の価格ですね。
AmazonGlobal Shipping $5.48 は配送料です。私は別に急いでいなかったので、1番安くて1番到着に時間がかかるものを選びました。
Estimated Import Fees Deposit $34.04 は関税です。
トータルで$459.51と出ていますね、Amazonは税込み価格なので、これで全てのはずです。
ところが、ここで Selected payment currencyを開きUSDからJPYにチェックを入れ替えます。
日本円で結局いくら払うのか表示されます。分かりやすいですね。
実はここに落とし穴があります。
日本円になっているという事は、ドル円換算が行われているのですが、1$ = その日の為替相場という交換レートではありません。
Amazonはちゃんと書いていますが、1 USD = 111.9098249382円という為替手数料込の交換レートになっています。
つまり、よく考えなくても当然なんですが
で、Amazonの為替手数料と言うのは、他の大概のクレジットカード会社の為替手数料よりも割高です。
例えば私はAmazonの決済はAmazon Master Goldカードで行っていますが「Amazonのカードだから同じやろ」という考えは間違いです。
Amazon Master Goldカードの運営会社は「三井住友銀行」であり、三井住友カードです。
ですので、為替手数料は三井住友カードのものが適用されます。
では三井住友カードの為替手数料はいくらかというと、これはググれば簡単に公式ページで告知されているものが見つかります。
案の定、Amazonの手数料よりも安いです。
なにせ1$が何円か、という交換レートに係数としてかかるので、高額商品になればなるほどこの為替手数料の差が効いてきます。
実際に決済された額を見ると、上の表にも書きましたが、5,0584円だったので、米Amazonの交換レートと比較すると840円安くなっています。
Amazonは銀行業が本業ではありませんので、たいていのクレジットカードの場合は為替手数料はカード会社の方が安いと思います。むしろAmazonより高い為替手数料を取るクレジットカード会社って何?って感じです。
ですので、米Amazonで商品を購入する際は、JPYではなくUSDのままCheckoutボタンを押しましょう。