以前このブログで、ロジクールのマウスとスクリプトを使ってマウスのボタンを自動で連打する方法を紹介しました。
ブログを書いた当時は「何かっつーと素材を大量に採集せにゃならんのに採集ボタンを連打するのが疲れる」というギャザラー向けの使用例と共に紹介したのですが、当然ながらクラフターで物を作る作業にも「自動マウスボタン連打」は有効です。
ギャザラーに関しては、今は「簡易採集」なる大変に便利なシステムが追加されていますので、自動マウスボタン連打の出番は無いと言っていいです。
ですが、クラフターに関しては「簡易製作」の性能がかなり良くなったとは言え、やはり「簡易製作でできる程度の物」しか作れない且つHQが確定できない、という2点が致命的です。
FF14は最高ILのクラフター装備で作れるギリギリの物を大量に納品させる〇〇なコンテンツを思い出したように突っ込んできますし、そうなると結局「製作しますか?」マクロぽちー、「収集品にしますか」はい、「製作しますか?」マクロぽちーの無限ループって怖くね?状態じゃないですか。
スカイスチールツール、お前の事だよ。
特殊な外部ツール無しでもロジクールマウスのボタン連打でいろいろ捗る
まぁ、ロジクールのスクリプトが外部ツールじゃないのか?と言うとれっきとした外部ツールなんですが、ロジクールのマウスを使うためにはロジクール製の常駐ソフトをインストールする必要がありますし、スクリプトはこの常駐ソフトのいち機能ですのでね。
「いろいろ捗る」とはどういう事かをボカして言いますが、1マクロボタンで製作できる物は、マウスボタン連打スクリプトを使う事でかなり楽に大量生産できます。
例えば、お得意様の納品、白貨、黄貨集めのためのロウェナ商会納品、スカイスチールツール第二段階、第三段階、イシュガルド復興用素材を大量に作らにゃならん、等々という気の滅入る刑務作業がとても楽ちんになります。
1マクロ14行でHQを作れるマクロを見つけたら勝ちだと思って下さい。
なぜ15行では無く14行という制限があるのかについては後で説明します。
楽をするための具体的なやり方
前準備
- ロジクールのマウスを用意する
- 大量生産したい製作物の素材を大量に用意しておく
- カバンを可能な限り空けておく
- 自分のクラフターステータスに応じた14行でHQを作れるマクロを用意する
- 左マウスボタン連打用のロジクールスクリプト設定を行う
左マウスボタン連打用のロジクールスクリプトについては、こちらの記事を参考にして下さい。
連打間隔は、この記事に書いてある0.4秒周期でも構いませんが、1秒間隔ぐらいの方がベターかも知れません。
マクロの先頭行に細工
製作マクロの1行目は以下のように書いて下さい。
/echo 開始 <wait.3>
これで1行使いますので、残りは14行しか使えなくなります。
これは何をしてるかというと、見ての通りマクロの開始を3秒遅らせているだけです。
何故この行が必要かはまた後ほど説明します。
例えば私がロウェナ商会への黄貨納品物作成用に使っているマクロはこんな風になっています。
製作中に表示されるダイアログとボタンの位置を調整する
以下のボタンを重なるように配置します。
- マクロボタン
- 「製作開始」ボタン
- 「製作中ダイアログ」の余白部分
- (収集品の場合)「収集品として仕上げますか?」「はい・いいえ」の「はい」ボタン
この状態にして「製作開始」ボタンの上にマウスカーソルを持っていき、左ボタン連打スクリプトを開始します。
すると何が起こるかというと、
- 「製作開始」ボタンが押される。
- その下にあるマクロボタンが押される。
- 製作中ダイアログが表示され、マクロボタンを隠す。これにより以降マクロが連打されなくなる。
- 製作が終わり、製作中ダイアログが消える。
- 収集品の場合は「収集品にしますか?」ダイアログと「はい・いいえ」ボタンが表示され、「はい」が押される。
- 再度、同じ製作物のウィンドウが最初と同じ位置に開き「製作開始」ボタンが押される。以降ループ。
こうなります。
やってみると非常に簡単なんですが、文章で読むとイマイチ分かりづらいのでグラフィックで説明します。
目的のマクロをホットバーに入れる
「製作開始」ボタンがマクロボタンの上に来るように重ねる
位置合わせのコツですが「ホットバーは常に表示されている」という特徴を利用し、ホットバーのマクロボタンを基準にして、上に重ねるダイアログは「マクロボタンの下辺が数ドット見えるぐらいの位置にずらして置く」と簡単です。
「製作中ダイアログ」の余白部分をマクロボタンの位置に重ねる
これは「このダイアログで下のマクロボタンを隠す」という意図です。
「製作中止」ボタンや「下向き矢印」ボタンをマウスクリックしないように注意して下さい。
収集品の場合は「収集品として仕上げる」ボタンをマクロボタンの位置に重ねる
収集品でない、普通のHQ製作物の場合はこのダイアログは表示されません。
ダイアログの位置関係まとめ
半透明にすると下のような位置関係になっています。
上の赤い四角で囲んだエリア(=マクロボタンの位置)にマウスカーソルを合わせ、マウス左クリック連打マクロを発動させます。
レイヤー図にすると下のようになります。
最初の1回は位置調整のために手動でマクロボタンを押す
位置調整は簡単なのですが、「製作開始」ボタンを押さない限り「製作中ダイアログ」及び「収集品として仕上げますか?」ダイアログは表示されません。
なので、ダイアログの位置が合っていない最初の1回は、位置合わせのために通常通り手動で「製作開始」ボタンとマクロボタンを押す必要があります。
この最初の1回目に表示される「製作中ダイアログ」及び「収集品として仕上げますか?」ダイアログを、マウスでドラッグしてマクロボタンの上に位置合わせします。
すると、2回目以降は全てのダイアログの位置が同じところに復元されるので、「製作開始」ボタンの上にマウスカーソルを合わせてマウス左クリック連打マクロをおもむろに発動すれば良いです。
但し「収集品として仕上げますか」ダイアログだけ特殊で注意が必要です。
これについては後で説明します。
マクロ先頭行の<wait.3>について
マウス左ボタンをロジクールのスクリプトで連打していると、「製作開始」ボタンを押した後にその下に隠れていた製作マクロボタンが押されるのですが、マウスの連打間隔が短い場合にこのマクロボタンが2回以上押されてしまいます。
どういう事かと言うと、「製作開始」ボタンを押すと「製作中ダイアログ」が表示されますので、この位置をマクロボタンの上に重ねておく事でマクロボタンが隠されるのですが、連打が速いとこの「製作中ダイアログ」が表示される前に次のマウス左クリックが発生するからです。
例えばマウス左ボタンクリック連打が0.4秒間隔で設定されている場合、「製作開始」を押してから「製作中ダイアログ」が表示されるまでに0.4秒以上かかってしまうと、次の左ボタンクリックが発生し、結果としてマクロボタンが連打されてしまいます。
これを回避する方法ですが、マクロには「後から押されたマクロの内容が優先される」というルールがあります。
つまり、製作マクロを2回連打した場合は、2回目のマクロが最初から実行され、1回目のマクロはその時点で終了となります。
製作マクロに先頭行からアクションが書かれている状態でマクロを2連打してしまうと、例えば「インナークワイエット(1回目)」「インナークワイエット(2回目)」と実行され、スキル回しが破綻します。
まぁこんな説明はクラフターをLv80まで上げている方には不要だと思いますが。
先頭に<wait.3>と書くことで、連打により2回以上マクロが押されても、3秒経過するまで何のアクションも実行されないため、「製作開始」から3秒以内に製作中ダイアログが表示されるなら、最後に押された製作マクロのみが正しく実行されるという理屈です。
<wait.3>はこのように、マウス左クリック連打間隔よりも遅く「製作中ダイアログ」が表示された場合のためのガードです。
逆に言えば、マウス左クリックの連打間隔を充分長く設定する、例えば3秒間隔に設定すると、この<wait.3>は必要ありません。
なのでマクロは15行目いっぱい書かにゃならん、という方は連打間隔を長くする事で対応が可能です。
「製作開始」ボタンを押してから「製作中ダイアログ」が表示されるまでの「間」は、サーバーとの通信時間だと思いますので、この長さは全てのユーザーで同じでは無いでしょう。
恐らく通信速度の影響を受けると思いますので、連打間隔が3秒なら絶対大丈夫、とも言えませんし、同様に<wait.3>なら大丈夫とも言えません。
まぁ大抵の場合3秒もあれば間に合いますけどね。
収集品の場合の注意
収集品の場合、製作終了後に「収集品として仕上げますか?」というダイアログが表示され「はい」を選ぶと収集品として完成するのですが、このダイアログは表示された後に位置を自由に動かせるものの、その位置を記憶してくれません。
他のダイアログはユーザーによって移動された場合は表示位置を記憶し、以降は前回と同じ位置に表示されるのですが、この「収集品として仕上げますかダイアログ」だけ何故か毎回画面のど真ん中に表示されます。
上のように、毎回必ずダイアログの中心が画面の中心に来るように表示されます。
なので、収集品を作成する場合は「マクロボタン」「製作開始ボタン」「製作中ダイアログ」を「収集品として仕上げますか」の「はい」の位置に配置する必要があります。
つまり位置合わせの基準が「収集品として仕上げますか」の「はい」の位置になるという事です。
幸いホットバーはいつでも簡単に移動できますので、ホットバーごとマクロボタンを画面中央付近に持って来れば解決です。
まぁ目障りですが、収集品を作る場合は仕方ありません。
この「収集品として仕上げますか」だけダイアログの位置を記憶してくれないのはバグなのか嫌がらせなのか、はたまた親切心からなのか不明ですがね。
PS4でも使える?
私はPS4版のFF14は全く知りませんので分かりません。
ですが、ここに書いた方法は、ロジクールゲーミングソフトウェアによるマウス左クリック連打を使っているだけで、ロジクールゲーミングソフトウェアで「製作アクション」じたいを実行させているわけではありません。
PS4におけるパッド操作がどんな仕様になっているのか知りませんが、例えばHORIとかが出している互換パッドには「連射機能」が付いているものがあります。
しかも連射間隔をある程度ですが調整できたりします。
私も仕事でデバッグ用に使う事があります。
PS4版のFF14でも、製作に関するダイアログの位置をユーザーが任意に移動できて、且つボタン連打でカーソルを連打できるのであれば同じ方法が使えるかもしれませんね。
注意事項・不在プレイは禁止行為
これもお決まりの注意喚起です。
下はスクエニのサポセンの公式回答ですね。
いつぞやのPLLでも触れられていましたが、「寝マクロ」という文言は存在せず、明確に抵触すると書かれているのは「不在プレイ」です。
「GMからの指示に従わずに行動を取り続けた場合は不在プレイとみなされ、ペナルティの対象となります。」ので注意しましょう。