DELLのAlienwareブランドのゲーミングモニタAW3821DWを衝動買いしてしまいました。
DELLは公式サイトで発注すると商品が届くまで、注文した商品が現在どのようなステータスなのか追跡できます。
これを見ると注文してからすぐに生産が始まり、1ヶ月程かかって中国から届きました(DELLの生産拠点は中国らしい)。
私はそれまでゲーム用PCのモニターとして同じくDELLのAW3418DWを使っており、2年ほど使っているこのモニターじたいには何の不具合も不満も無かったので、正直、余り買い替えのインパクトはありません。
完全に衝動買いなんですが、せっかくなのでレビューしたいと思います。
このサイズのゲーミングモニターとしては現在最高峰のスペック
AW3821DWのスペック的特徴は以下の通りです。
- 37.5インチ湾曲ディスプレイ
- リフレッシュレート144Hz
- NVIDIA G-Sync Ultimate認定
- UWHQD(3840×1600)
- Nano IPSパネル
- 応答速度1ms(GtoG)
- VESA DisplayHDR™ 600
このスペックだとちょっと前までは軽く30万を超える値段だったのですが、この製品は18万弱になっています。
特にDELLのモニターはNVIDIA G-Syncに正式対応している数少ないブランドですので、このスペックと値段を見て、納期1ヶ月先と書かれていましたが衝動買いしてしまいました。
34インチと比較すると一回り大きいぐらいでサイズ感のインパクトは無い
同じアスペクト比21:9のウルトラワイドモニタAW3418DWと比較すると、37.5インチになっているのでもちろん一回り大きいです。
ですが、差としては「一回り弱大きいぐらい?」という印象で、大したインパクトはありません。
左が34インチのAW3418DW、右がAW3821DWです。
私の写真の腕では全く大きさの比率が分からない、無意味な画像になってしまいました。
上がAW3821DW、下がAW3418DWです。
AW3821DWの箱は、横幅は少し大きくなりましたが奥行きが薄くなっているのでAW3418DWと比べると「アレ、今回の箱小さいじゃん」というのが第一印象でした。
34インチのAW3418DWの箱が余りに大きかったので、38インチになったらどうなんるんだろうと戦々恐々だったのですが拍子抜けしました。
奥行きの差はこんな感じ。
この箱がむき出しのまま中国から送られくるので、AW3821DWの方はかなり薄汚れていました。
AW3418DWの方は綺麗なもんだったんですがね。
DELLのモニターの箱は毎回どうやって開けるのが正解なのか分らないトンデモ仕様です。
開けづらい理由はコレ。
この謎のヒエログリフ。
DELLのどのアホが考えたのか知りませんがこの白い取っ手だかなんだか分からん意味不明な装置が至る所に付いています。
この絵文字、どう見ても「窪みに指を突っ込んで引き起こせ」じゃないですか。
ところが思いっきり引っ張ってもビクともしません。
意味が分かりませんね。
結局「この白いパーツを力任せに周りの枠ごと引っこ抜く」以外に解決策がありません。
四苦八苦して物凄く開封しづらい箱を開けるとこんな感じでモニター台とアクセサリボックスが上段に収まってます。
下段にモニター本体。
何故か背面は塗装されてない白いプラスチックのままです。
え?これ塗装工程忘れてる?
DELLのどのアホが考えたのか知りませんがこの白いプラスチック、当たり前のように汚れが目立ちます。
というか、開封したらなんか手垢みたいな汚れがうっすら付いてました。
感じ悪いですね。
右側にはでかでかと38のプリント。
右上にはリトルグレイの顔。
このリトルグレイの顔はなんと、光ります。
設置には絶対にモニターアームがおススメ
付属のモニター台は台座部分がかなり大きいので机に置くと凄く場所を取ってしまい非常に邪魔です。
これはAW3418DWも同様でしたので、私は早々にモニターアームによる設置に変えました。
このサイズ、重量になるとモニターアームもちゃんとした物(それなりのお値段がする)にしないとまともに支えてくれません。
1万円以下の安物は、重量が仕様内に収まっているにも関わらずモニター全くを支えられないという粗大ゴミなので買うだけ無駄です(経験談)。
そんな物を買うくらいなら、ちょっと高くても最初から信頼性のある商品を買うべきです。
私が使っているのはコレです。
エルゴトロンと比べるとかなりお安いですが、造りはしっかりしており何の問題もありません。
AW3821DWを設置してみましたが、ガス圧を調整すれば完璧に支えてくれました。
VESAマウントを取り付けるにはM4ネジのスペーサーが必要
これもAW3418DWと同様なのですが、モニターアームを取り付けるインターフェイス部分、いわゆるVESAマウントを取り付ける箇所がモニター背面に対して少し埋まっています。
このため、VESAマウントをそのまま取り付けてもモニターアーム側のジョイント部分がこの凹みに干渉してしまうので取り付けができません。
これを回避するため、M4ネジのスペーサーをまずモニター側に取り付ける必要があります。
M4 スペーサーで検索すればいくらでも商品が見つかります。
スペーサーの高さは10mmもあれば充分です。
箱出し即接続で特に問題も無く使えるモニター
AW3418DWは定格ではリフレッシュレート100Hzであり、120Hz駆動させるためにはオーバークロックの手順を踏む必要がありました。
AW3821DWはそのような手間いらずで、最初から144Hz駆動が選択できるようになっています。
FF14内のグラフィック設定でも問題なく選択できるようになっています。
まぁ選択できるからと言って、この解像度で144Hzでゲームが回るかと言ったら別問題なので注意が必要ですが。
G-SYNCの認識も問題無し。
私が購入した個体はドット欠けも無く、画面の発色に関する調整も全く行う必要はありませんでした。
箱から出しモニターアームに取り付けてディスプレイポートと電源を接続したら即入れ替えが済んだという感じです。
輝度・コントラスト・色合いといったゴチャゴチャある設定は一切いじっていません。
ちなみに、AW3821DWのモニター側のメニューは背面にある物理ジョイスティックと物理ボタンで操作します。
最初見た時なんだコレ?と思ったのですが、よくモニター右側面や底面に操作性最悪のスイッチがあって、モニターの輝度・コントラスト・色合いといったゴチャゴチャある設定を最悪のUIで弄らされることがありますが、アレです。
まぁ確かに物理ジョイスティックと物理ボタンの方が、操作しているという感覚的にはマシかも知れません。
ですが私は問題はそこじゃないと思います。
原始的すぎるUI仕様がゴミなんだよなぁ。
昔誰かが「最も酷いUIはDVDのメニューである」と書いていましたが、PCモニターのメニューも全くそれに通じるものがあります。
私が思うに、家電屋に代表されるハード専門屋は総じて「UXどころかUIという概念すらない」んですよね。
「え?操作に問題ないでしょ?」とか本気で考えてるでしょ連中。
話がズレましたが、この物理ジョイスティックと物理ボタン、邪魔です。
ちょっとモニターの位置を調整しようとしてモニターの右端を掴んだらこのジョイスティックを触ってしまい、画面上にメニューが表示されてしまいます。
下手すると全く認識しないまま、何かの数値いじっちゃってます。
まぁこんなデカいモニターの位置を動かす事なんて最初の微調整の時ぐらいしかありませんので、さほど大きな問題ではありませんが、はっきり言って設計ミスですね。
二度とこんな所にジョイスティックなんぞ付けないでもらいたい。
高スペックPC用ウルトラワイドのゲーミングモニターならこれ一択と言ってもいい
細かいケチも付けましたが、このスペックとこの値段なら現状最強の製品だと思います。
1年ぐらい前ならASUSがROGなんちゃらとか言う名前を付けて30万以上で売ってた製品に相当します。
38インチ以上のサイズになると正直、ゲーミングモニターとしては逆に視界が広すぎて不利な気がしますので、サイズとしてはこれぐらいが限界なんじゃないかと。
モニターアームの許容重量的にもギリギリでしょうし、モニター台でデスクに置くとなると画面サイズに比例してデカくなる台にデスクを圧迫されますしねぇ。
これからウルトラワイドのゲーミングモニターを購入しようという高スペックPC持ちの方は当然このモニターの事が気になっているかと思いますが、私は大いに満足していますね。おススメです。