自作Lightwave用プラグイン:MakeMorph~レイヤー1と2の差分をレイヤー3にモーフデータとして作成

アイキャッチ・自作Lightwave用プラグイン:MakeMorph~レイヤー1と2の差分をレイヤー3にモーフデータとして作成 自作スクリプト

私は趣味で3Dのモデリング、レンダリングをする際にはずっとLightwaveを使っているのですが、欲しい機能が無くてもどかしい時には仕方なくプラグインを自作しています。

ここでは、私が作ったLightwave用プラグイン(スクリプト)を公開していきたいと思います。

概要

モデラー用プラグインです。

レイヤー1とレイヤー2の頂点の差分を、レイヤー3のモデルにモーフデータとして追加します。

ジョイントモーフ用のモーフデータをモデラーで作るためのプラグインです。

レイアウトの糞過ぎるインターフェイスではまともなジョイントモーフ用データを作る事は不可能にも関わらず、LightWaveには存在しない機能のため、自作しました。

This is a plug-in for modelers.

It adds the difference between the vertices of Layer 1 and Layer 2 as morph data to the model on Layer 3.

This plug-in is for creating morph data for joint morphs in the modeler.

I made this plugin myself because it is a function that does not exist in LightWave, even though it is impossible to create proper joint morph data with the interface that is too shitty in Layout.

使い方

モデルデータの配置

モデラーのレイヤー1に、レイアウトでボーン変形させた状態のモデルを出力したデータを配置します。

自作Lightwave用プラグイン:MakeMorph~レイヤー1と2の差分をレイヤー3にモーフデータとして作成1

レイヤー2は、レイヤー1をコピーして変形状態を修正します。

自作Lightwave用プラグイン:MakeMorph~レイヤー1と2の差分をレイヤー3にモーフデータとして作成2

ボーンで変形させた結果がこの状態になって欲しいという状態です。

レイヤー3にはボーン変形させていない元のモデルを配置します。

自作Lightwave用プラグイン:MakeMorph~レイヤー1と2の差分をレイヤー3にモーフデータとして作成3

つまり、レイヤー1,2,3のモデルデータは頂点数も頂点番号も同じで、変形状態のみが異なるモデルとなっています。

注意事項として、レイヤー名はデフォルトの状態(1,2,3)から変えないで下さい。

事の経緯、というか愚痴

このページに辿り着いた方には敢えて説明する必要は無いかと思いますが、
レイヤー3=レイアウトでボーンをセットアップしたが、回転させていない素の状態のモデル。
レイヤー1=レイアウトでボーンを回転させ、気に食わない状態で変形したモデル。
レイヤー2=レイヤー1の頂点を弄って理想の変形状態に修正したモデル。
という事です。
LightWaveには「ジョイントモーフ」というボーンの変形にモーフを追従させる機能がありますが、この頭のおかしいソフトには、なんとボーンを変形させた状態で頂点を修正し、そこからモーフデータを作成するためのまともな手段がありません。
じゃあどうやってジョイントモーフ用のデータ作るんだって話ですよ。
一応レイアウトにはそれっぽい頂点エディタ風ツールが用意されているんですが、これがもうそびえ立つ糞としか言いようが無いゴミで、円柱を曲げる程度のボーン変形を補正するぐらい、つまり「初見だましの新機能プレゼン」には、万歩譲ってなんとか使えるというレベル。
誰がどう見ても実用性は皆無ですね。
まともな頂点数の人体モデルをGENOMA2のリグで変形させた日にゃあ、あっちこっちの関節がグッチャグチャになるので、モデラー以外で修正用モーフデータを作る事なんて不可能です。
幸いレイアウトにはボーン変形状態のモデルをエクスポートするだけのしょーもない機能があるので、リグのセットアップが完了した後に変形したモデルデータを出力し、モデラー上でジョイントモーフデータを作成できるようにプラグインを作成した次第です。

プラグインの起動&適用

プラグインを起動すると以下のダイアログが表示されます。

自作Lightwave用プラグイン:MakeMorph~レイヤー1と2の差分をレイヤー3にモーフデータとして作成4

作成するモーフデータの名称をテキストボックスで入力してOKを押して下さい。

ここで指定した名称で、レイヤー3のモデルにモーフデータが追加されます。

OKを押した直後は、レイヤー3のモーフデータが追加された頂点が選択状態になります。

自作Lightwave用プラグイン:MakeMorph~レイヤー1と2の差分をレイヤー3にモーフデータとして作成5

レイヤー2で移動(修正)した頂点のみが選択されているはずです。

作成したモーフデータを確認すると、以下のように、修正した頂点のみがモーフデータとして登録されているのが分かります。

このモーフデータをレイアウト上でジョイントモーフとしてボーンの回転に合わせて適用する事で、ボーンの変形を補正するモーフとして機能します。

ダウンロード

以下のzipを展開し、お使いのLightwaveのプラグインフォルダへコピーして下さい。

MakeMorph_1_0

免責事項等

本ツールは、使用者の責任にて使用することを前提として提供されます。
本ツールの妥当性や結果に関する判断は使用者が行うべきものであり、著作権者は使用結果に関して何らの保証をするものではなく、どのような形でも責任を負いません。
著作権者は本ツールの仕様、もしくは使用不能に起因して生じた利益の損失、障害、その他の金銭的な損害を含め、いかなる特定の偶発的、間接的、もしくは派生的損害についても責任を負いません。

タイトルとURLをコピーしました