コロナも気になるところですが、もうこのままではいつまでたっても旅行に行けそうにないぞと思い立って、9月初旬に箱根に行ってきました。
2020年、2021年も実は海外旅行の予約までしていたのですが、流石にコロナ真只中で、入国・帰国時の隔離処置とかが面倒臭すぎて結局キャンセルしています。
国内旅行なんて滅多に行かないんですが、連休でもなんでもない平日でもそれなりに観光客はいましたね。
世間では10月からGoToトラベル的な施策が行われそうな雰囲気ですが、そんなものが始まる前に行けて良かったと思います。
泊ったのはザ・プリンス箱根芦ノ湖で、芦ノ湖畔に佇む、とても閑静なホテルでした。
これはホテル中庭から本館を撮った写真です。
1階部分はレストランですね。
本館、別館共に建物が円形になっており、部屋によってテラスから見える眺望が異なります。
落ち着いたクラシカルな館内
連休を避けて行ったためか、お客でごった返しているという事が無く、館内も非常に静かでした。
この写真は、一見そうは見えませんがホテルロビーです。
チェックイン受付窓口の真ん前ではなく、ちょっと奥まったところにこのロビーがあり、ここで受付を待つ事ができます。
旅行好きの連れが言うには、これはフランスのノルマンディーにある船底を天井にした教会を意識したデザインでは無いか、との事。
ここでは結婚式も挙げられるそうな。
ホテル受付前って混んでると人でゴチャゴチャしていて、「早く部屋へ案内してよ」と落ち着かないじゃないですか。
それが見えない位置にロビーがあるので、チェックインを待つ間、落ち着いて過ごせます。
ホテルには小田原駅からホテルの送迎バスで50分ぐらいかかります。
車から解放されて、このロビーでゆったりできる、こういうデザインが良く出来ていると思いましたね。
朝食・夕食
夕食はホテルのレストランでビュッフェ形式で提供されるのですが、時間選択制且つ入れ替え制になっています。
時間は17:30~19:00、19:30~21:00までのいずれかを予約しておく仕様になっています。
朝食はホテルに入っている和食レストラン「なだ万」が朝7:30から。
夕食と同じレストランは朝7:00から開いており、どちらか好きな方に行っていい、という仕様でした。
朝食・夕食が提供されるレストランは洋食で、ビュッフェ形式になっています。
食事の際には半分ぐらいの席は埋まっていたので、コロナ禍とは言えそこそこお客は入っているようでした。
お味の方は、普通に美味しいです。
ローストビーフがとても柔らかく、何枚でもいけそう。
ビュッフェは洋食中心ですが、揚げたての天ぷら、握り寿司、白米、味噌汁といった和食も少しあります。
目の前の芦ノ湖で獲ったであろう、ワカサギの天ぷらは美味しかったです。
ただ、握り寿司だけはスーパーの総菜コーナーに並んでいるレベルで、イマイチでしたね。
標高730mの芦ノ湖畔は湿度も低く、かなり涼しい
行ったのは9月初旬で、奇跡的に快晴だったため地元は普通に蒸し暑かったんですが、芦ノ湖畔に着くと一転して非常に涼しかったです。
陽が照っており、雲一つない晴天だったので日差しは温かいです。
ですが標高が高いので外の気温は25度ぐらいで、湿気を全く感じません。
標高が高くなっただけで湿度を感じないのは不思議なんですが、気温が下がっているのでそういうものらしいです。
寒くも無く、暑くも無く、非常に快適でしたね。
「蒸し暑い」から完全に開放され、さすが避暑地と言う感じです。
夜になると気温は20度ぐらいになり、空調は完全にオフにしても快適に眠れました。
この時季の地元では考えられないですね。
部屋のテラスからホテル内の桟橋方向を見た景観です。
このホテルは国立公園の中に建てられており、周りは「森」です。
なのでとにかく静か、且つ空気が綺麗でおいしいです。
夜になると周りは真っ黒で人工的な灯りが一切見えません。
それはつまり、車の音や都会の喧騒が、かすかにさえ一切聞こえない、という事です。
まさに人里離れた地にある別荘という感じで、ホテルの周りにはお店もコンビニも一切ありません。
なので夜は帰ってきたら温泉に入って寝るだけ、というまったり旅行向けですね。
泊まるなら富士山が見える本館レイクビューの部屋一択
これはホテルのテラスから正面を見た景観です。
今回泊ったのは本館・レイクビューの部屋で、旅行代理店で「景観保証」というオプションが付いた部屋です。
なんと、テラスに出ると真正面に富士山が見えます。
このホテルには本館・別館があり、どちらの建物も円形になっています。
そのため、レイクビューは芦ノ湖が見える部屋、ガーデンビューはホテルの庭が見える部屋という仕様に分かれています。
レイクビューでも、別館では位置的に富士山は見えないと思います。
富士山の夜明け
テラスから富士山が見えるので、日の出時刻に起きてみました。
太陽が昇るにつれて1秒毎に赤く染まっていく富士山がまさに絶景でした。
左上に白飛びしているのは月です。
月の右下に木星が光っています。
東の空が微かに赤くなってきて、太陽が昇り始めています。
秒ごとに山頂から赤みがかってきます。
みるみるうちに光が当たる部分が拡大していきます。
この様はまさに圧巻で、「刻」というものを感じますね。
太陽が昇るにつれて空も青みがかってきます。
この状態になるまで15分ぐらいでしょうか。
ホテルの部屋から1歩も出ずにこの景色を観れるのが凄いですね。
ザ・プリンス箱根芦ノ湖に泊まるのであれば、絶対に本館・レイクビューの富士山が見える部屋を予約するのがおススメです。
そして日の出時刻を調べて、昇る太陽が刻々と富士山の表情を変えていく様をぜひリアルタイムで見ましょう。
ホテル内の温泉
ホテルにある温泉は、蛸川温泉を源泉としています。
別館に内湯・露天風呂があり、露天風呂からは芦ノ湖が植木越しに見えます。
露天風呂からの景色は全く大したことないので、期待してはいけません。
温泉は別館にしかないので、本館から温泉に行くには5分程歩きます。
温泉まで外(内庭)を通るコースがあり、夜は湯上りに夜風が心地よかったですね。
温泉の「受付」が休止しており、タオルが部屋備え付けのものだけ
コロナ前は温泉の入り口にある受付でバスタオルをくれて、何度でも入ることができたようですが、現在は受付に人がいません。
なのでバスタオルは部屋に用意されている一人1枚を温泉まで持って行く必要があります。
風呂用のフェイスタオルっぽいものが追加で一人2枚用意されているんですが、これはとてもバスタオルの代わりにはなりません。
これでは、一日に何度も温泉に入ろうというのは無理ですね。
係の人に言えば替えのタオルを貰えたのかも知れませんが、そのような案内は一切無かったです。
まぁ、今回は箱根観光もしたので日に何度も温泉に入るような旅行では無かったのですが、朝・夜の2回ぐらいは入りたかったです。
かと言ってじゃあ家から自前のバスタオル持って行ったところで、洗濯どうするのって話になりますからねえ。
また、アメニティとしてボディタオルが毎日用意されるのですが、これが全く役に立たない。
めっちゃ薄っぺらくて、タオルと言うよりは紐みたいになってしまいます。
なので、ボディタオルは自前で持って行った方がいいです。