9月初旬の秋晴れの中、ザ・プリンス箱根芦ノ湖に三泊四日で宿泊しました。
今回は、箱根観光の続きです。
ホテルから徒歩2分の箱根園
ザ・プリンス箱根芦ノ湖と同じ母体が経営する「箱根園」というものが、ホテルに併設されています。
ホテルの敷地内から徒歩2分でそのまま移動できます。
ここには何があるかと言うと、
- 駒ヶ岳ロープウェイ乗り場
- 遊覧船乗り場(海賊船では無い)
- 箱根園水族館
- どうぶつふれあいランド
- 水上バス乗り場
- モーターボート乗り場
- ショッピングプラザ
- 和食レストラン、食事処
- 特産品売り場
等々で、ホームページでは「複合リゾート施設」と謳っています。
が、まぁそんな大したものでは無いです。
ザ・プリンス箱根芦ノ湖付近はお店はおろかコンビニ一つ無い、森の中と言っていい場所に建っているため、このホテルから観光に出かけようとすると先日の記事に書いたようにかなり移動を強いられます。
この箱根園はそもそもホテルが経営している施設なので、できるかぎり宿泊客にお金を落としてもらおうという意図で作られた施設ですね。
これは、ザ・プリンスが経営する遊覧船の箱根園の乗り場です。
箱根海賊船と比べて小ぶりですが、お客が少なくて空いているという利点があるようです。
経営母体が異なるため、箱根フリーパスではこの遊覧船には乗れません。
駒ヶ岳ロープウェイで山頂へ
正直、水族館やら犬猫だっこコーナーやら、箱根と何も関係ないですし、ホテルの連絡通路からそのまま行き来できるというお手軽さからぶらぶらと一通り見て回りましたが、箱根園のテナントには特に興味を惹かれるものはありませんでしたね。
箱根園内の物色は早々に切り上げ、駒ヶ岳ロープウェイに乗り、駒ヶ岳山頂まで行ってみました。
これはそのロープウェイの中から撮った写真です。
箱根の駒ヶ岳は標高1,350mで、桃源台から箱根ロープウェイで登った大涌谷よりも高いです。
なので、大涌谷よりも富士山の全貌が良く見えました。
残念ながらこの日はかなり雲が出ていたのですが、富士の裾野部分、茶色くなっているエリアはいわゆる「富士総合火力演習」が行われる自衛隊の敷地で、これがハッキリ見えています。
これが駒ヶ岳山頂のロープウェイ駅です。
芦ノ湖の標高が730m、ここが1,300mなので標高差600m程なんですが、気温は17度と一気に下がりました。
また、風が物凄く強く且つ、雲がこの山頂にかかっていたので、ごうごうと通り過ぎる霧の中にいる状態でした。
下の乗り場では「ちょっと日差しがあったかいね」ぐらいの気温だったのが、この駅で降りると「うわ、寒っ」となりましたね。
上の写真は雲が通り過ぎた瞬間を狙って撮りましたが、
数秒おきにこんな感じで雲の中に入ってしまいます。
下を見ると絶景で、(雲が切れた瞬間しか見えませんが)眼下に芦ノ湖を一望できます。
こちらの方向には先日海賊船に乗った箱根町港、元箱根港が見えています。
ホテル方向を見るとこんな感じです。
芦ノ湖の火口を越えて駿河湾も見えています。
駒ヶ岳山頂のロープウェイ駅を降りると、実はさらに上った所に神社が建っています。
駅から結構な高さの階段を登らなければならず、寒いし風もきついしで、修験者になった気分でした。
一体何のためにこんなところの神社まで参ろうと思うのか。
これは雲の中に入ったタイミングで撮った写真ですが、1,350mの山頂に建っている神社はまさに天空の神殿という趣で、なかなか神秘的です。
3分の2ぐらい登った所。
階段といっても石段なのは最後の10mぐらいで、そこまでは横木が渡された山道みたいなものです。
しれっと「トリカブトが見られます」って書いてありますね。
はい、普通に咲いてました、これがトリカブトです。
駒ヶ岳山頂からは当然のように富士山が見えます。
但し、雲が出ていない事が条件ですね。
この写真は富士山側に雲があるのではなく、こちらの駒ヶ岳側に雲があるため、霧の中に入っている状態になっています。
遠景が真っ白に霞がかっているのは、こちら側の雲のせいです。
雲が切れたタイミングでようやく向こうの富士山が姿を現す、という感じでした。
雲さえなければ大涌谷ロープウェイなんかよりも高い視点で、大きく富士山が見えるはずです。
箱根で富士山を観たいのであれば、雲が無いタイミングで駒ヶ岳山頂に行くのがベストだと思います。
富士山のベストショットを撮りたいという方は、山頂の天気や雲の状態なんて全く予測不可能だと思いますが、雲が晴れるまで気長に待つとかすればいいかも。
ザ・プリンス箱根芦ノ湖はホテルから徒歩2分でこの駒ヶ岳ロープウェイ駅に行けるという立地なので、富士山を堪能するという意味では付加価値が高いですね。
とまぁこんな感じで箱根旅行記は今回で終了です。